お持ち込みの器での盛り付け

魚進の刺し盛りは、お皿に移し替えることがないように、見栄えの良い折箱を使用しています。目でも楽しめ、食べて楽しめるように心がけています。マイクロプラスティック問題が深刻化している今ではこの先、どのような提供の仕方がよいのか魚進では模索しています。

お客様がご自宅の器をお持ち込みされる方が増えてきました。以前マイクロプラスティックによる海の汚染のことをフェイスブックに載せたことがありました。少しでも無駄なプラスティックが出ないようにご協力していただけることをとても有り難く思います。

 

先代のころは、年末の刺し盛りの注文の時には、たくさんの方がお皿を持ち込んでいたそうです。私も豆腐を買いに行くときに自宅のタッパーを持って買いに行った記憶があります。今のように便利な容器がなかったからから、当たり前のように持ち込みで買い物をしていたのです。

 

今は便利なプラスティックの容器が溢れています。でも便利さの裏側で、失っているものもたくさんある気がします。

 

魚進に毎週、刺し盛りをご注文される方は、次回のご注文分の器を持ち込んで来店されます。持ち帰る際の風呂敷も魚進で使ったものを再利用してくださり、極力無駄なものが出ないようにお気遣いをいただいております。器を通じてお客様の考え方を知るきっかけを得ることができました。商品を受け渡すだけではなく、その先のことやその背景についてもお互いに考えていけるお店づくりをしていきたいと強く感じようになりました。コミュニケーションの大切さを器を通じて学ぶことができました。

 

いつも使っているものと違う大きさ形のものに盛り付けることは、大変でもあるけれど、それを楽しんでいけるようになりたいです。これからもお持ち込みでのご注文をお待ちしております。

 

先日のお持ち込みいただいたお重への盛り付けです。

 

 

お刺身の盛り合わせとオードブル お持ち込みいただいたお重の中に小さな小鉢と仕切りのますがあったので、酢の物と親父の塩辛を盛り付け。

 

 

ご予約の際にご自宅の器をお持ち込みになることをお伝えいただければ、盛り付け致します。ご面倒ではございますが、事前に器を魚進までお持ちくださるようお願い致します。  

 

 

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