おやじの塩辛は見かけたら即買い
開店前から「今日は、塩辛あるかしら?」と尋ねてくる方が大勢いらっしゃいます。魚進一番人気の塩辛は先代の想いの詰まった商品です。
魚進の塩辛は、先代が塩辛が苦手だったため、「俺でも食べられる塩辛を作りたい!」それが始まりでした。市販品のように塩がきき過ぎてなく、イカ本来の甘みがあり臭みのない塩辛を目指したそうです。
先代の目にかなったスルメイカを仕入れられた時だけに作るおやじの塩辛。そんなスルメイカは、一体どんなイカなのでしょうか。
塩辛づくりにかかせないスルメイカは10月ごろから旬を迎えるイカの中で、大きなわたがあるのが特徴です。塩辛に使えるわたはスルメイカのものだけだそうです。おやじの塩辛の作り方はいたってシンプルです。身とわたを別々に塩と少しの手間を加えて漬け込むだけで、ご飯にもお酒にも合う新鮮な塩辛が出来上がります。この塩加減が難しく、今は2代目と10年近く和食料理屋で修行を積んだ職人さんの2人が丁寧に塩辛の仕込みをしています。
下の写真は魚進で使っているスルメイカ。鮮度がいいのでピンと全体にハリがあり、色鮮やかです。
取り出したスルメイカのわたに塩をまぶして約1日寝かせます。
下処理をして細く切っておいた胴とまぜ合わせ、味が落ち着くまでしばらく待ちまち、完成。
市販のものとは全く違う、先代こだわりのおやじの塩辛。毎日しっかりかき混ぜながら保存すれば、冷蔵庫で4日程度日持ちします。魚進でみかけたら、ぜひ一度ご賞味ください。